沖縄のお盆の過ごしかた

皆さん今年のお盆はどうでしたか?私たち沖縄は旧暦で行われるのでこれからです。沖縄の行事ごとは旧暦で行われます。お盆はシーミ―(清明祭)や旧正月と並ぶほど重要な行事です。

今年は8月31日~9月2日まで1日目(ウンケー)、2日目(ナカビ、ナカヌヒ)、3日目(ウークイ)といって3日間続きます。

本土のお盆では精霊馬(ナスとキュウリに割り箸などを刺して馬に見立ててご先祖様をお迎えしたりお送りしたりする乗り物)というのが定番らしいのですが、沖縄では見たことがありません。

沖縄でも地域によって異なりますが、私のところでは門や玄関のところにお盆用のろうそくを立て灯(煙)でお出迎えします。

1日目ウンケーとは?

ご先祖様を迎え入れる日なので朝早くから仏壇を掃除し、供え物や飾り物を準備して始まります。綺麗になった仏壇にお供えするのは御願(うがん=拝みの意味)の時には欠かせないウチャトゥ(お茶)と添え花。

それから、主に丸い果物の盛り合わせなどが仏壇の両脇に対にして置かれます。沖縄ならではのサトウキビも飾ります。このサトウキビはご先祖様がこの世に足を運んでくれるので「杖代わりとしてお使いください」という意味合いです。

親族が揃ったら夕方頃に門や玄関の両脇に対にしてろうそくなどの二体の灯を立て、中央に沖縄のお線香(平御香二枚と半分)を並べて火を灯し、家長を中心に親族で門前へ向かって「今年も家族全員でお出迎えすることができました、おもてなしさせていただきます」と感謝の意を唱えてお出迎えします。

それと「ウンケージューシー」と言って沖縄の炊き込みご飯をいただきます。食べ物はご先祖様からですよ!フライングはいけません(笑)おもてなしですからね。

2日目のナカビ、ナカヌヒとは?

特になにもありません。唯一この日はご先祖様と1日中一緒にゆっくり過ごせる日になります。なので朝・昼・晩ご先祖様と同じご飯をいただきます。

何もないと言いましたが、ナカビに親戚の家へ挨拶回りする方たちが多いです。御中元を持って挨拶回りをしますが、一番多いのは箱入りのお米で、それ以外だとほとんどがかつお節やシーチキンです。

本土でも仏壇のある家は仏壇の下に御中元がどんどん山積みになっていく光景はあるのでしょうか?ただし、ここで気を付けなければならない事があります。御中元を持って訪問するその家の身内で不幸があったかどうかです。

沖縄では直近に亡くなられた方を尊重する風習があり、地域や家庭によって期間は異なりますが、お祭りごとの行事は1年忌から3年忌までは避け、家族だけで御願するのが一般的です。なので、訪ねるさいは家庭の代表者のみで手を合わせ簡単にすませます。

3日目のウークイとは?

多くの家庭が重要視しているご先祖様をお見送りするお盆の最終日です。盛大に重箱料理のウサンミ(御三味)やお餅などを用意し、まずはご先祖様からいただきます。そのあとに集まった親戚たちで用意された料理を食べながら果てしないゆんたく~(話し)が始まります。

ちなみに、沖縄のお盆にはエイサーがあります

三線と唄が流れ、大太鼓、小太鼓、女の人のしなやかな踊り、チョンダラー(独特な化粧をした道化役)が皆を笑わせてくれたりと熱気あふれた伝統芸能です。

エイサーを踊る場所は主に住宅街の道で、もちろん通行止めになります。見ると「エイサーだ!」とテンションが上がります。

さて、話しを戻します。

親戚たちのゆんたく~が終わったらいよいよお盆も最終段階です。仏壇に家長が先に手を合わせ感謝の気持ちや来年もまたお越しくださいなどの文言を唱え終えたら皆も手を合わせます。

拝み終えたら、あの世のお金「ウチカビ」を焚きます。あの世でもご先祖様がお金に困らないようにと祖母が焚き過ぎたのを思い出します(笑)。

金属ボウルにウチカビを焚き、その後にお供えしたウサンミのおかずと供え花、ウチャトゥ(お茶)ミンヌク(仏壇前に置いたサトウキビや野菜の切れ端)をまとめていれ、最後に焚いた後のヒラウコー(平御香)も添えます。

地域だったり家庭によって違いはあったりしますが、私たち家庭はウチカビ以外は門前で行いお見送りしました。ちなみに、お供え物からのチョイスもご先祖様の大好きなどら焼きなども入ります(笑)。

「お供え物をじゅうぶんに食べれますように、食べれなかった分はあの世へお持ちかえりしてゆっくり召し上がりますように」と思いながらお見送りさせていただいてます。

形は違ってもご先祖様に対しての感謝の気持ちや親戚が集まり繋がりを深め、その大切さを再確認させてくれるお盆。故人を想う気持ちや感謝を想う気持ちは本土と沖縄で時期や風習は違ってても同じですね。